第131回 「一隅を照らす」 最澄の言葉

第131回

「一隅を照らす」

最澄の言葉

 

1.一隅(いちぐう)を照らす

 

 

天台宗(てんだいしゅう)の開祖(かいそ)である、伝教大師(でんぎょう・だいし)、最澄(さいちょう)の言葉です。

 

①767年~822年

 

⑵「山家学生式(さんげ・がくしょうしき)」の一節

 

①一隅を照らす 此(こ)れ則(すなわ)ち国宝なり

 

②それぞれの立場・持ち場で、精一杯、努力・精進(しょうじん)している人達は、何ものにも代えがたい、大切な「国の宝」であるという意味です。

 

⑶66才の現在、白髪頭(しらがあたま)、白眉(はくび、白いまゆ毛)になった私の場合は、このブログを通して、次代を担(にな)う若者達の成長・躍進を、微力ながらサポートしていきたい、と思っています。

 

2.一燈照隅 万燈照国(いっとうしょうぐう・ばんとうしょうこう)

※国(こう)、国府(こくふ、こう)

 
 

⑴「一つの灯(あか)り」は、隅(すみ)しか照らせないが、集まった「万の灯り」は、国家全体を照らすことが出来ます。

 

⑵一人ひとりが、自分の役割・使命を、今いる場所や立場で、一生懸命に果たすことが、結果的に、組織全体にとって、最も貴重であるという意味です。

 

⑶私は、若者達のハートに、「ヤル気の火」をともす、『心の点灯係』として、引き続き、このブログで頑張っていきます。

 

①en-light-en(啓発・啓蒙する。教える、知らせる。)

 

②彼らの知識・経験の「暗い部分・不得意分野」に、光(light)を当てていきます。

 

以上です。

第130回 「漠然とした質問」 理路整然と答える

第130回
「漠然とした質問」
理路整然と答える
 
1.面接官からの質問
 
 
⑴採用面接の場において、「漠然(ばくぜん。ぼんやりとして、とらえどころの無いさま)とした、大きなテーマ」で、質問された場合の受け答え
 
※例えば、面接官からの「あなたの学生生活は、いかがでしたか」という質問に対して
 
⑵私の場合の返答事例
 
①まず、大きく、「三つのテーマ」について、説明します、と切り出します。
 
※いくつのテーマを、説明するのかについて、『全体像』を明示します。
 
②例えば、「学業成績」「クラブ活動」「ボランティア活動(またはアルバイト)」と、『三つの分野(テーマ)』を示します。
 
※時間の関係上で、面接官から、では、3番目の「ボランティア活動(アルバイト)」についてのみ、説明してください、といった指示(展開)になる可能性もあります。
 
③次に、それぞれの分野(テーマ)についても、その最初に、ポイントは二つ(または三つ)です、と事前に、「説明する数(数量)」をクリアに(明確に)しましょう。
 
※そして、その具体的な説明については、「キーワード」を多用して、簡潔に、手短に、行いましょう。
 
2.面接官からの質問
 
 
⑴採用面接の場において、「単発のテーマ」で、質問された場合の受け答え
 
※例えば、面接官からの「あなたのクラブ活動は、いかがでしたか」という質問に対して
 
⑵いきなり、ダラダラと、語り始めるのではなくて、
 
①まず最初に、大きく、「学内」でのクラブ活動か、「学外」でのクラブ活動か、を説明します。
 
②次に、ポイントは二つ(または三つ)です、と事前に、「ポイントのトータル数(数量)」をクリアに、明示しましょう。
 
そして、その具体的な説明については、「キーワード」を多用して、キーポイントについてのみ、簡潔に、手短に、行いましょう。
 
3.木を見て、森を見ず
 
 
⑴いつも、「全体像(トータル数量)の提示」を心がけましょう。
 
⑵そして、説明の順序は、「大項目→中項目→小項目の順序」で、行いましょう。
 
以上です。

第129回 「人に嫌われぬための五箇条」 安岡 正篤 氏

第129回

「人に嫌われぬための五箇条」

安岡 正篤 氏

 

1.人に嫌われぬための五箇条

 

 

⑴初対面に、無心で接すること。

 

①有能な人間ほど、とかく慢心や偏見がありまして、どうしても有心で接する。

 

②無心(むしん)、心に雑念や邪念が無いこと。

 

③有心(ゆうしん)、心に思うところがあること。気を付ける。

 

⑵批評癖を直し、悪口屋にならぬこと。

 

⑶努めて、人の美点・良所を見ること。

 

⑷世の中に隠れて、案外、善いことが行われているのに、平生、注意すること。

 

①案外(あんがい)、案に相違して。思いのほか。意外。

 

②平生(へいぜい)、ふだん。つねひごろ。平素(へいそ)。

 

⑸好悪を問わず、人に誠を尽くす。

 

①好悪(こうお)、好むことと憎むこと。好き嫌い。

 

2.資料出所

 

 

⑴故・安岡 正篤 氏(やすおか・まさひろ)

 

①明治31年(1898年)生まれ

 

②教育者、思想家、陽明学

 

⑵「安岡 正篤 運命を創る 人間学講話」プレジデント社より。

 

以上です。

第128回 「ヘッドワーク、チームワーク、フットワーク」 自己アピール

第128回
「ヘッドワーク、チームワーク、フットワーク」
自己アピール
 
1.ヘッドワーク、headwork
 
 
⑴私の場合は、この言葉の持つイメージとしては、「頭を使う仕事、頭脳労働(肉体労働に対して)」です。
 
⑵私の場合は、「気づきに基づいて、全方位(ぜんほうい、360度)に、『気働(きばたら)き』を発揮できるタイプ」です。
 
2.チームワーク、teamwork
 
 
⑴私の場合は、この言葉の持つイメージとしては、「チーム一体(いったい)、共同動作、協力態勢(たいせい)、団結力、連携」です。
 
⑵具体的には、ある目標を達成する為に、チームメンバーで、役割を分担して、協働(きょうどう)することです。
 
⑶私の場合は、「見守り、声かけを大切にし、『個(こ)の力』のベクトルを結集して、総合力(チームワークの成果)を発揮するタイプ」です。
 
3.フットワーク、footwork
 
 
⑴私の場合は、この言葉の持つイメージとしては、「行動力、機動力、切り替えの早い様子(ようす)」です。
 
⑵私の場合は、「口より先に、率先(そっせん)して、足(体)を動かすタイプ」です。
 
⑶言い換えれば、「自(みずか)ら進んで、軽快なフットワークで、体を動かすタイプ」です。
 
以上です。

第127回 「教え、鍛え、導く。」 背中を見て学ぶ

第127回

「教え、鍛え、導く。」

背中を見て学ぶ

 

1.背中を見て学ぶ

 
 

⑴教え(coach、指導する)

 

①若いビジネスマンやキャリアウーマンにとって、「礼節(れいせつ)」は、得意先から、「信頼」を得る第一歩です。

 

②従って、上司・先輩社員は、次代を担(にな)う若者にとって、その背中を見て学ばれる存在であります。即ち、『魅力的な人材』である必要があります。

 

⑵鍛え(educate、鍛える)

 

①ビジネス上の「礼儀作法」をコーチングして、日々の業務遂行面で、着実に実践出来る様に、さらに、若者を鍛え上げながら、その成長をウォッチ(観察、見守り)していきましょう。

 

⑶導く (lead、先導する)

 

①「節度(せつど)ある行動」を、日々の業務遂行面で、無意識に実践出来る様に、若者を導いていく(案内していく)ことが大切です。

 

2.enlighten(啓発する、教える)、encourage(励ます、勇気づける)

 

⑴enlighten(啓発する、教える)

 

①若者は、「学ぶものがある」「吸収するものがある」期間内は、会社を退職しない、と言われています。

 

②日々の業務上の、レクチャー・講義の魅力は、「講師(教える人、指導する人)」の魅力で決まる、と言われています。

 

⑵encourage(励ます、勇気づける)

 

①若者に対して、毎日、温かい、真心のこもった、「ヤル気」を引き出す、『声かけ』を実践していきましょう。

 

以上です。

第126回 「短所にブレーキを」 甘え上手

第126回
「短所にブレーキを」
甘え上手
 
1.短所にブレーキを
 
 
⑴人間には、長所と短所があります。
 
⑵そこで、短所について、常に「何か」を意識して(心がけて)、ブレーキをかけることにより、長所に変換・転換することが出来ます。
 
2.私の場合(実例)
 
 
⑴責任感が強すぎる。
 
①対策として、自分ひとりで対応せずに、「甘え上手」を意識して、周囲の人達を巻き込む様に、心がけています。
 
⑵仕事が、丁寧(ていねい)過ぎる。
 
対策として、
 
①「いい意味」での『手抜き』をする様に、心がけています。
 
メリハリを付けて、「重要項目」以外には、「(処理する)時間配分」に、ブレーキをかけています。
 
⑶真面目(まじめ)過ぎて、気分転換(ストレス解消)が苦手
 
①プライベートの時間では、「趣味(映画鑑賞)を楽しむ」「スポーツ(ウォーキング)をする」等、ON・OFFを切り替える様に、心がけています。
 
以上です。

第125回「四絶(しぜつ)」孔子(こうし)の言葉

第125回

「四絶(しぜつ)」

孔子(こうし)の言葉【論語

 

1.四絶(しぜつ)【四(し)を絶(た)つ】

 

 

⑴意

主観的な私意(しい)を通すこと。独断。

 

※私意【自分だけの考え・意見。自分の利益だけをはかろうとする心】

 

⑵必

思い込みにより、無理押しすること。無理強(じ)い。

 

⑶固

固執(こしつ)して、譲らないこと。執着(しゅうちゃく)。

 

⑷我

自己中心的に、我欲(がよく)を張り通すこと。

 

※我欲【自分だけの利益や満足を求める気持ち】

 

2.晩年の孔子

 

 

孔子は、晩年、上記の「四つの事」を、断ち切り得たそうです。

 

①様々な体験を通して、「四つの事」を『断絶』して、きっと、「悟(さと)りの境地(きょうち)」に達したのでしょう。

 

⑵私も、学生時代やバリバリのビジネスマン時代は、「ジャック・ナイフ」の様に、尖(とが)った性格でした。

 

①66才になった現在は、『お陰様、お互い様の気持ち』を大切にしています。

 

②少しでも角(かど)の取れた、「円(まる)い人間」を目指しています。

 

3.先憂後楽(せんゆう・こうらく)

 

 

⑴政治を行う者の「心得(こころえ)」を説く言葉

 

①政治家は、人々よりも先に、国のことを心配し、人々が楽しんだ後で、自身も楽しむべきだということ。

 

②また、先に苦労したり、心配事をなくしたりしておけば、後で楽が出来るという意味で、用いられることもある。

 

⑵「上記1.の4項目(意・必・固・我)」を、先に(早期に)、克服(自己改革・自己変革)して、後半戦の(残された)ビジネスマン人生(キャリアウーマン人生)を、夢を持って、前向きに、生きていきましょう。

 

①この言葉は、日本庭園『後楽園(こうらくえん)』の語源です。

 

以上です。