第158回 「脚下照顧」 故・久留島 武彦 氏
第158回
「脚下照顧」
故・久留島 武彦 氏
日本のアンデルセン
1.「脚下照顧(きゃっか・しょうこ)」
⑴禅の修行をする寺の玄関には、「脚下照顧」という札が、立ててあるそうです。
⑵この「四字熟語」の解釈は、
①自分の足元を見よ❢
②自分の行いを見よ❢
という意味です。
2.故・久留島 武彦 氏(くるしま)、享年86才
⑴児童文学者、口演童話家
①1874年(明治7年)~1960年(昭和35年)
②日清戦争など、「三度の戦争」を体験済み
⑵彼の信念 『身動かざる者は、心働かず』
①彼が、生前、口演(こうえん)の為に、訪れた幼稚園・学校は、6,000校を超えるそうです。
②「お話は、子供の生命の糧」とも語り、上記の信念に基づいて、
※助け合うこと
※「違い」を認め合うこと
などを理解することが、「平和につながる」と考えて、世界をくまなく、語り歩きました。
3.視野狭窄
⑴狭窄(きょうさく) 「すぼまって、狭いこと。」
⑵自分の視野が狭くならない様に、常に、『全方位』に目配りするとともに、引き続き、心を働かせて、周囲の人々に、「気配り」「心配り」していきましょう。
以上です。
第157回 「吉田 松陰の言葉」 習うは一生 / 学ばぬといかん❢
第157回
「吉田 松陰の言葉」
習うは一生 / 学ばぬといかん❢
人間は何の為に、生きているのか。
学びて思わざれば、即(すなわ) ち 罔(くら)し。
1.吉田松陰の言葉
⑴人間は、何の為に、生きているのか。
①学ぶため
②学んだ事を、行動に移すため(行動するため)
である。
⑵ダメな人間とは、
①人柄が良いだけの者
②学んでも、行動しない者
である。
2.論語の一節
⑴「学びて思わざれば、即(すなわ) ち 罔(くら)し。
思いて学ばざれば、即ち 殆(あや)うし。」
※罔(くら)し 「暗い、無知なさま」
※殆(あや)うし 「あやうい、不安心、危険、滅亡が近い」
⑵解釈
本を読み、学んで、それらの、たくさんの『学び』を、「自分の考え」に落とさなければ(自ら考えなければ)、本物の、活きた、知識として、身に付くことはありません。
また、自分で考えるだけで、他人から、学ぼうとしなければ、自分の考えが、凝(こ)り固(かた)まってしまい、独善に陥って危険です。
3.習うは一生
⑴新しい事を知り、身に付けていく為に、人は一生を通して、常に、学び続けなければならない、ということです。
⑵人は死ぬまで、勉強していく「覚悟」を持たなければならない。
まさに、『学ばぬと、いかん❢』であります。
※習得 「色んな事を習って、身に付けること」
以上です。
第156回 「太陽を抱(いだ)く月」 ムーン・リバー
第156回
「太陽を抱(いだ)く月」
Here comes the sun.(ザ・ビートルズ)
窓辺で歌うオードリー・ヘップバーン
1.結婚内定会見
⑴お二人とも、爽やかな印象で、上品さに溢れた、「見事な会見」だったと思いました。
⑵眞子様
「小室さんは、太陽の様な、明るい笑顔の方です。」
⑶小室 圭 さん
「宮様(眞子様)は、月の様に、静かに、見守ってくださる存在でございます。」
2.人気の韓国ドラマ 「太陽を抱(いだ)く月」 時代劇
⑴英語版タイトル
The moon that embraces the sun.
※that 関係代名詞、(太陽を抱きしめる) ところの (月)
※embrace (人を)抱擁する、抱きしめる
⑵МOONに当たる、巫女(みこ)役のハン・ガインさん(1982年生まれ)が、SUNに当たる、王様役(1988年生まれ)のキム・スヒョンさんに、優
しく寄り添って、癒し続けるという、珠玉(しゅぎょく)の「ラブ・ストーリー」に、仕上がっています。
①女性の主人公(月、moon)が、男性の主人公(太陽、sun)を、温かく見守るという「ドラマの設定」が、今回の「婚約内定会見」と重なりました。
②劇中では、この巫女の名前は、美しい『ウォル(韓国語で月の意味)』でした。
3.映画「ティファニーで朝食を」
主題曲『ムーン・リバー』
⑴映画の中で、窓辺に座って、ギターを弾きながら、名曲「moon river」を歌う、美しいオードリー・ヘップバーン
⑵歌詞の一部
Two drifters off to see the world.
※drifter 漂流者、放浪者、浮浪者
※off~ ~の沖(おき)に
①「2人のさすらい者(流れ者)が、世界を見る為に、(船で)乗り出す。【世界を探しに出かける。】」
②眞子様と小室さんが、moon river を渡って、「愛の世界」に、船出されることをお祈りしています。
⑶Here comes the sun. (ザ・ビートルズの楽曲)
「太陽が、昇って来た❢」
①Here is 「ここに、~がある。」
※ is(ある)が、come(昇って来る)に、変更されています。
②この曲の様に、眞子様と小室さんの未来に、「温(ぬく)もりのある太陽」が、輝き続けることを願っています。
以上です。
第155回 「Life is very short.」 白露(はくろ)
第155回
「Life is very short.」
白露(はくろ)
白駒の 隙を 過ぐるが如し
朝露の如く
1.白露(はくろ)
⑴24節気(せっき)の一つで、
※「秋分(節気の一つ)」の15日前
※陽暦の9月8日ころ
⑵この頃から、大気が冷えてきて、露(つゆ)が、でき始める。
2.白駒(はっく)の 隙(げき)を 過ぐるが如(ごと)し
⑴古代中国の荘子(そうし)の言葉
⑵解釈
①人生とは、僅(わず)かに開いた引き戸から、駆け抜けていく「白い馬」を、チラッと見る様な、そんな「一瞬の出来事」である。
②アッと言う間の出来事が人生だ、という意味です。
3.ザ・ビートルズ
「恋を抱きしめよう」の歌詞(抜粋)
⑴ Life is very short , and there's no time.
①ポール・マッカートニーが熱唱しているところに、故ジョン・レノンが、上記のフレーズを口ずさみながら、割り込んできます。
⑵人生 朝露(ちょうろ)の 如(ごと)し
①人の一生は短く、はかないものだ、ということの譬(たと)え
②朝日(朝陽)が出れば、すぐに消えてしまう、朝露(あさつゆ)の様に、人生は、はかなくて短いものだ、ということ。
以上です。
第154回 「日野 皓正 氏の謝罪」 山本 五十六 氏の名言
第154回
「日野 皓正 氏の謝罪」
山本 五十六 氏の名言
伝道者の使命
愛される所作
1.中学生ドラマーへの、往復ビンタ騒動
⑴日野 皓正 氏の謝罪
※騒動後の9月1日(金)、羽田空港での記者会見
⑵「行き過ぎたことは、分かる。それは、謝る。」と話した、との報道がありました。
2.山本 五十六 氏(いそろく)の名言
※「真珠湾攻撃」の出撃前に、部下たちに、
「もし、米国のワシントンで行われている、対米交渉が妥結したなら
ば、直(ただ)ちに反転し、帰投(きとう。基地に帰ること)せよ❢」との命令を下していた。
※米国の戦争映画「トラ トラ トラ」に、この場面が、詳細に描かれていました。
⑵山本氏の名言
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒(ほ)めてやらねば、人は動かじ。」
「話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば、人は育たず。」
「やっている姿を、感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
3.道を極(きわ)める
⑴『伝道者』の使命
①目線を下げる
まず、相手との「情報量(知識量)の差」を考慮に入れた、対応が必要と思います。
②心技体
さらに、「卓越(たくえつ)した技術」を実践して見せ、相手が出来る様になるまで、繰り返し、指導していかねばなりません。
⑵「愛される所作」
※所作(しょさ) 身のこなし、しぐさ、動作
①伝道者には、人を魅了(みりょう)する、惹(ひ)きつける、「言葉遣い」「気配り」が、求められると思います。
※今回の「ビンタ騒動」は、
中学生の暴走は、あったものの、
一方では、伝道者側も、『気配り』を欠いた振る舞いだった
と感じました。
②継承者たちが、これらの『愛される所作』を身に付けてこそ、「品格ある人」に、なっていくと思います。
⑶最後に、山本氏の名言を、もう一つ。
①「(中略)だから、実年者は、『若者が何をしたか』、などと言うな❢『何が出来るか』と、その可能性を発見して、やってくれ❢」
※実年者 「50代、60代の年齢層を指す言葉」
②今回の日野氏の振る舞いは、「画竜点睛を欠く」行為だった、と思われました。
※画竜点睛(がりょう・てんせい)を欠(か)く
「物事を立派に完成させる為の、最後の仕上げを忘れること。」
以上です。
第153回 「養生七不可」 ビジネス・パーソンは、体が資本
第153回
「養生七不可」
ビジネス・パーソンは、体が資本
ライフ・スペース
豊富なボキャブラリー
1.養生七不可(ようじょう・しちふか)
⑴「解体新書(翻訳)」「蘭学事始(らんがく・ことはじめ、手記)」の著者、杉田 玄白(げんぱく、1733年~1817年)の言葉です。
①「養生七不可」は、杉田 玄白が、古希(こき、70才)を迎える祝いを機に、人々に贈る目的で、「健康」を維持する為の、『七箇条』を記したものです。
⑵ここでは、「七箇条」の『不可(ふか。べからず)』の中から、二つのみを紹介します。
①昨日の非(ひ)は、恨悔すべからず
※恨悔(こんかい)、くやしく残念に思う。
※不可(~してはならない)
※昨日の失敗を、クヨクヨ、悔(くや)まない。
②明日の是(ぜ)は、慮念すべからず
※慮念(りょねん)、「念慮(ねんりょ。心の中で、思いめぐらすこと)」
※明日のことを、過度に、心配しない。
2.「若さ」をキープし、『脳のボケ』を防止する。
⑴ライフ・スペースの広さ
①自宅に引きこもらずに、外出することが多く、行動範囲が広い人を目指(めざ)す。
②年令・性別を問わず、交友関係が、幅広い人を目指す。
⑵豊富なボキャブラリー
語彙ごい 「知っている、使える単語のすべて」の意味。
①単語・熟語などを、新規に取り込むと同時に、「違う表現」に言い換えると、「どういう言い方に、なるのか」、という作業を、いつも、試(こころ)みる。
②この様に、脳に刺激を与え続けること(脳の活性化)が、脳がボケない(脳の若さをキープする)為には、必要な作業・訓練となる。
⑶資料出所
「生命38億年スペシャル 人間とは何だ」
TBSテレビ 2017年8月14日(月) 放送分より。
3.日本語の中に、自然に入り込む「英語」
⑴実例
「新機能作成時に、開発ブランチに、細かく merge していく戦略」について、社内勉強会で、発表しました。
⑵ merge
①自動詞
「(徐々に)混合する、融合する」
「(一つに)合併する、結合する」
②他動詞
「(徐々に、複数のものを)混合させる、融合させる」
「(複数のものを、一つに)統合させる、合併させる」
⑶上記の実例のとおり、日本語の文章の中に、あたかも、「日本語」の様に、さりげなく(自然に)、「英単語」が挿入されています。
①脳の活性化の為に、また、脳のボケを防止する為にも、引き続き、積極的に、ボキャブラリーを増やしていきましよう❢
以上です。
第152回 「日野 皓正 氏」 中学生ドラマー
第152回
「日野 皓正 氏」
中学生ドラマー
おいらは、ドラマー♬
故・石原 裕次郎 氏
1.日野 皓正(てるまさ) 氏(1942年生まれ)
世界のトランぺッター・ヒノテル
⑴今まで、「一音(いちおん)に命を張れ❢」という『熱血指導』で、「若者の育成」に取り組んできました。
⑵今回の、中学生ドラマーに対する、「往復ビンタ騒動」は、テレビやネットで、『賛否両論の意見』が、湧き上がっています。
※ドラムの「ソロ・パート」の演奏時間(持ち時間)が、長過ぎたという、指摘もありました。
⑶これまで、日野氏が、「スリッパ(はきもの)を、そろえる。」指導も、同時に、実践していたとの報道が、なされていました。
※音楽家である前に、『人として、当たり前のこと』を、身に付けさせたい、との思いからでした。
2.『はきものを そろえる』
⑴「はきものを そろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまって そろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心も そろうでしょう。」
⑵上記は、故・藤本 幸邦(こうほう、1910年生まれ)さんの詩です。
①彼は、長野県・円福寺の住職
③禅の修行僧への教えが、「子供にも分かる様に」、また、「いつも、行動として、身に付く様に」と考えて、『ひらがな』表記の詩に、なっています。
⑶先ほどの中学生ドラマーは、「天才肌」で、かつ、「個性的」であった、とも言われております。
その為に、皆と、『心が、そろわなかった』のかも、しれません。
3.故・石原 裕次郎 氏(1934年生まれ)享年52才
⑴映画「嵐を呼ぶ男」1957年公開
⑵ドラム演奏の「対決の場」で、腕を怪我(けが)した、主人公の裕次郎さんが、ドラムをたたけないので、マイクを片手に、「おいらは ドラ
マー♬ やくざな ドラマー♫」と歌って、この対決に、勝利するというストーリー。
⑶件(くだん)の中学生は、この映画と違って、「派手な演出」や「奇抜な作戦」で暴走して、周囲のメンバーより、目立つ必要はなかった、と感じました。
以上です。