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第 44 回 「 四字熟語、その 11 」 馬 耳 東 風 ( ば じ・とうふう )

第 44 回

「 四字熟語、その 11 」
馬 耳 東 風 ( ば じ・とうふう )
 
 
 
1. 馬 耳 東 風 ( ば じ・とうふう )
 
◆意味……人の意見や批判などを心にとめず、聞き流すこと。
 
◎暖かい春の風が、馬の耳もとに吹いて来ても、馬は何も感じ無いことから。
※東風……春風のこと。
 
▲英訳
■To talk to the wind.
風に向かって、しゃべる。
 
■In at one ear and out at the other.
一方の耳から入って、片方から出る。
 
 

2. 馬の耳 に念 仏 ( ねんぶつ )……同義語
 
◆意味……「人の意見を聞き流すこと。」
「人の意見や忠告に、耳を貸そうとせず、少しも効果が無いこと。」
 
◎馬に念仏を聞かせても、そのありがたみが、分からないことから。
 
▲英訳
■A nod is as good as a wink to a blind horse.
■目の見えない馬に、頷 ( うなず ) いても、目配 ( めくばせ ) せしても、同じことだ。
 
nod …… 会釈 ( えしゃく )、うなずき、同意、承諾
as good as~ ……「 ~も同然で 」「 ~と同様 」「 ほとんど~ 」
 
 
 
3. 「 東風 」に関連して
飛梅 ( とびうめ ) 伝 説 の短歌
作者は、菅原 道真 公 ( すがわら・みちざね・こう )。
 
左遷先の福岡県・太宰府市の「 大宰府 ( だざいふ )・天満宮 」には、現在も、『 梅の花 』が残っています。
 
◆東風 ( こち ) 吹かば 匂いおこせよ 梅の花
 主 ( あるじ ) 無きとて 春な忘れそ
 
◎解釈 …… 春の東風 ( こち ) が吹く様になったら、花を咲かせて香りを届けておくれ、梅の花よ。私がいなくても、春を忘れないでおくれ。
 
▲言葉
※東風 ( こち ) …… 春が近くなると、東の方から吹いて来る風
 
※主 ( あるじ ) …… 菅原 道真 公 ( すがわら・みちざね・こう ) のこと。
※「 A な B そ 」…… 打消し・否定の用法。A を B ない。→『 春を忘れない 』
 
■因 ( ちな ) みに、『 南風 』は、「 はえ 」と読みます。
 
 
 
 
4.「 馬 」に関連して
下馬評 ( げ ば ひょう )
 
◆「 下馬先 」で、城内や社寺に入った主人を待ちながら、お供の者 ( おとも・のもの ) が、噂や評判を交わしていたことから。
 
※下馬先 ( げばさき )
城や社寺の門前で、馬から下 ( お ) りなければならない場所。
 
◎意味 ……「 その事に、関係の無い人達の、当て推量 ( あて・ずいりょう ) 」
 
※当て推 量 ……「 自分勝手に、推し量る ( おしはかる ) こと。」
「 第三者の 間で、興味本位 になされる評判 」
 
 以上です。