第198回 「技術・ノウハウの伝承・継承」 See One,Do One,Teach One
第198回
「技術・ノウハウの伝承・継承」
See One,Do One,Teach One
担当マニュアルの整備
1.技術・ノウハウの伝承・継承
⑴担当マニュアルの整備
①私が大学を卒業して、新社会人になった昭和51年(1976年)ころ、配属先の高卒の古参課長は、『技術・ノウハウは盗むもの』「見て覚えろ❢」という考えで、私に何も、教えてくれなかった。
※古参、こさん、ずっと以前からその職や地位にあること(また、その人)。
※古株、ふるかぶ、古くからその社会や集団にいる人。ふるがお。
②自分の「手の内」を、部下に明かす(オープンにする)と、部下に取って代わられて、「自分の存在」が危うくなる、という『ケチ臭い』考えでした。
※手の内、てのうち、腕前・手並み(技量)・手腕。
⑵見える化
①私は、自分の頭の中にある、
◆経験で得た知識
◆失敗から学んだ知恵
◆業務で修得したポイント・要点
◆業務を支障なく進めるノウハウ
◆コツ(かんどころ)
などを、紙ベースに、「箇条書き」にて落とし込み、『共有財産』としました。
②仕事を「平準化」して、新入社員でも、『マニュアル』を見て、一人で取り組める様にすることが、大切です。
◆いわゆる、『職人技(特殊技能)』を必要とすることなく、誰もが、安定的に、正確に、仕事を進めていけることこそ、会社発展には必要だと思います。
2.See One,Do One,Teach One
⑴「研修医」の教育に関する基本方針
①See One、見習う
「1回目は、上級医師のやることを、そばで見ている。」
②Do One、実際に行う
「2回目は、上級生の監視のもと、自分でやる。」
③Teach One、人に教える
「3回目は、該当レベルに達した後、下級生に教える。」
⑵離職率(退職率)の高い企業
◆社員に『見える化』することが、ポイントです。
◆「根性が無い」「辛抱強さが無い」などと、「原因他人説」で、退職していく者の『せい』にしていては、何の解決にもなりません。
①勤務先の将来展望(先行き)が、見えない。
②これから先の、自分のキャリア・アップの予定(将来像)が、見えない。
以上です。