第212回 「三越(3-5-4)のリストラ作戦」 3-4-3(さ・し・み)の法則

第212回

三越(3-5-4)のリストラ作戦」

3-4-3(さ・し・み)の法則

 

 

◆私は、生魚(なまざかな) ・刺身は、苦手であります。焼き魚か煮魚(にざかな)を、好んで食します。

 

◆世の中には、『3-4-3(さ・し・み)の法則』と呼ばれる、興味深いものがあります。

 

◆いま、世間を賑(にぎ)わせている、「三越(3-5-4、みつ・こ・し)」のリストラ作戦。果たして、共通点は、あるのか?

 

 

1.三越のリストラ作戦

 

⑴バブルの時代に、入社した世代

 

①通常の2~3倍の新入社員を、大量に採用していました。

 

②その社員が、50代に到達して、社内で『お荷物的な存在』に、なってしまった。

 

◆業界全体の売上が伸びずに、「ネット販売」などのライバルも多い為に、今後の見通しは暗い。

 

◆「社内処遇の問題(ポスト不足)」「人件費の問題」から、今回の思い切った措置(退職金5,000万円の上積み)に、踏み切ったのでしょう。

 

三越の人員構成 (ヤル気度に応じた)

 

①私の推測では、三越だけに、3-5-4(みつ・こ・し、全体で12)になっている可能性があります。

 

②即ち、3-4-3(さ・し・み、全体で10)に比べて、全体で2、オーバーになっています。

 

 

2. 「3-4-3(さ・し・み)の法則」

 

⑴3-4-3(さ・し・み)の法則

 

①世の中、一般的に、会社や組織の中では、次のような構成・分布になっている、と言われています。

 

◆ヤル気のある人たち 30%

◆ヤル気の度合いが、普通程度の人たち 40%

◆やや、ヤル気の劣る人たち 30%

 

②上記の『ヤル気に満ち溢(あふ)れた』、上位30%の人たちが、会社・組織をリードして、円滑に運営・統括している、と思われます。

 

⑵今の、三越の場合

 

①ヤル気の度合いが、普通程度の人たち

50%→40%に、減員する必要があります。

 

②同様に、「やや、ヤル気の劣る人たち」

40%→30%に、減員する必要があります。

 

 

⑶具体的な対応

 

①私の経験では、会社の意図・狙いに反して、『最上位の30%に属する人たち』から、先に、「三越に見切りをつけて」、退職していく気がします。

 

※この集団には、「優秀な人材」が多いので、転職先が、楽に見つかりますので。

 

②減員の必要がある、下位の2集団の人たちは、「辛い毎日の会社生活」だとは思いますが、『忍の一字(にんの_いちじ)』で耐え忍(たえ_しの)んで、このまま、「三越にとどまる」ことを、お薦め致します。

 

※私の経験では、50代の人が、転職先を探そうとしても、まず、いわゆる「いい就職先」は、見つからないからであります。

 

以上です。