第 36 回 「 故事成語、その3 」 千里の馬 と 名伯楽 ( はくらく )

第 36 回

故事成語、その3 」
千里の馬 と 名伯 楽( め い・はくらく )
 
※故事 ( こじ ) ……… 昔から伝えられて、興 味や「いわれ、理由」のある事柄。
※成語 ( せいご ) …… 古人 ( こじん、昔の人 ) の作った語。熟 語。
 
 
 
 
1. 千里の馬 は常 に 有 ( あ ) れども、伯 楽 は 常 に は有 ( あ ) らず。

◆一日 に千里の 距 離 を 走る名馬 は、いつ の時代 にも、います。
しか し、その名馬 の能力 を、見抜 く ことが 出来る人物 ( 伯 楽、はくらく ) は、滅 多 ( めった ) に現 れません。

◎千里の馬 …… 「一日に千里の距 離 を走るという、名馬中の名馬のこと。」「転 じて、優 ( すぐ ) れた才能を持つ人。」
 
※一里 は、約 3.9 キロメートルです。
※駿 馬 ( しゅんめ ) …… 足の速 い、優 ( すぐ ) れた馬。

▲伯 楽 ( はくらく ) …… 「馬の良否 ( りょう ひ ) を、よく見分 ける鑑 定人。」 「人の資質 ( ししつ )・能力などを見抜き、人材を育てることに、巧 ( たく ) みな人。」
 
※資質 ( ししつ ) …… 生まれつき持っている性質や才能。

 
 
2. 大リーガー の イチロー選手

イチロー選手が、まだ、日本プロ野 球 球 団の 『オリックス ブルーウェーブ』 に在籍 していた時
 
◎当時の監督・土井 正三 氏 ( どい・しょうぞう、もと読売ジャイアンツ、V 9 時代の名選手、セカンド ) は、イチロー選手の才能 を 開 花させることが、出来なかった。

※名選手 = 名 監 督で はない事例です。

▲土井 氏 を 引 き 継 いだ、故・仰 木 彬 監督 ( おうぎ・あきら ) に、才能 を見出され、大ブレイク したイチロー選手。

イチロー選手 の 資質、能力を見 抜 いた、故・仰 木 監 督 は、まさに、『 名伯 楽 ( はくらく ) 』 だったと、思います。

 
以上です。