第85回 「過労自殺、いじめ自殺」 もったいない命

第85回 「過労自殺、いじめ自殺」

もったいない命

 

お仕事、家事仕事、子育て

本日も、お疲れ様です。

 

1.青森県黒石市の中学校2年生(当時13才の少女)の「いじめ」を苦にした自殺

電通社員、当時24才・女性の「長時間労働」を苦にした過労死自殺

 

理由の奈何(如何、いかん)に関わらず、親より先に、子供が亡くなることほど、悲しいことはありません。私自身が、一男一女の父親であることから。

 

2.次代を担(にな)う「若者」を、大人は、大切に育成する。

子供、若者は、「日本の宝」なのだから。

 

本人の立場で考えると、学校、学級(クラス)という「狭い、小さな社会」なので、人間関係がこじれると、学校内で、「居場所」が無くなる可能性が大であります。

 

故(ゆえ)に、周囲の大人たちが、本人の変化・異常に、いち早く気づいてあげることが、最も大切なポイントでしょう。何故ならば、本人には、苦悩を打ち明ける勇気・パワーが、無くなっているのですから。

 

年令的にも、「他人を思いやる心」を醸成(じょうせい)していくのは、なかなか、難しい年ごろです。彼ら・彼女らに、「大人の対応」は、期待できないでしょう。

 

従って、周囲の大人たちが、例えば、クラス替えをしてあげるとか、更には、隣の地区の学校への転校手続きをとる等、本人の苦痛を取り除く「環境設定」をしてあげることが、ポイントと言えるでしょう。

 

3.上司は、二人三脚で、若者にノウハウ、心構えを伝授・継承していく。

上司の仕事(役割)は、「人を育てる情熱」なのだから。

 

本人の立場で考えると、もう一歩、「甘え上手」になって、周囲の人達の助力・ヘルプを求める(周囲を巻き込む)ことが、キーポイントであります。

 

自分一人で仕事を抱え込まずに、不真面目(ふまじめ)ではなくて、非真面目に、柔軟性を持って(メリハリを付けて)、仕事に向き合うことが大切と思います。

 

責任感の過剰発揮を抑えて、「完全主義・完璧主義」を打破していきましょう。そうすれば、少しは、「心の荷(に)」が軽くなり、気持ちが楽になるはずです。

 

例えば、毎週水曜日は、自分自身で、ノー残業デーと決めて、定時退社を実践して、映画鑑賞をするなり、スポーツ・ジムで汗を流すなり、仕事以外のイベントで、ストレス

 

を発散させて、気分転換を図ることがポイントでしょう。伸びきった輪ゴムは、弾力性・柔軟性を失って、自由自在に、伸び縮みが出来なくなりますので。

 

上司は、人生の先輩として、上記の様な「具体的なアドバイス」をしてあげることが、部下の「心の余裕・ゆとり」を生み出していきます。

 

4.私からのワンポイント・アドバイ

もうこれ以上、若者の「不幸な死」を引き起こさない為に

 

学校の先生にも、職場の上司にも、共通で言えることは、学生、部下に対する「観察眼・観察力」のスキル不足でしょう。

 

人の短所には、すぐに気づきますが、長所を見出し伸ばすことは、なかなか難しい作業であり、時間のかかる仕事です。

 

人に対する興味・関心が低ければ、本人の変化・異常(服装、顔色、声色こわいろ、動作のテンポ、体調の変化)に、「気づき」のアンテナは、働きません。

 

先生・上司側からの「声かけ」という単純な作業は、私(先生・上司)は、あなた(学生・部下)のことを、「いつも、気にかけていますよ❢」という愛情の発露(はつろ)です。

 

「声かけ」することにより、相手に安心感・親近感を与えます。この信頼関係こそが、本人が、「自分自身を大切に思ってくれている人達がいる❢」と実感して、明るい人生を力強く歩いていく、一助・エネルギーになると信じています。

 

以上です。