第125回「四絶(しぜつ)」孔子(こうし)の言葉

第125回

「四絶(しぜつ)」

孔子(こうし)の言葉【論語

 

1.四絶(しぜつ)【四(し)を絶(た)つ】

 

 

⑴意

主観的な私意(しい)を通すこと。独断。

 

※私意【自分だけの考え・意見。自分の利益だけをはかろうとする心】

 

⑵必

思い込みにより、無理押しすること。無理強(じ)い。

 

⑶固

固執(こしつ)して、譲らないこと。執着(しゅうちゃく)。

 

⑷我

自己中心的に、我欲(がよく)を張り通すこと。

 

※我欲【自分だけの利益や満足を求める気持ち】

 

2.晩年の孔子

 

 

孔子は、晩年、上記の「四つの事」を、断ち切り得たそうです。

 

①様々な体験を通して、「四つの事」を『断絶』して、きっと、「悟(さと)りの境地(きょうち)」に達したのでしょう。

 

⑵私も、学生時代やバリバリのビジネスマン時代は、「ジャック・ナイフ」の様に、尖(とが)った性格でした。

 

①66才になった現在は、『お陰様、お互い様の気持ち』を大切にしています。

 

②少しでも角(かど)の取れた、「円(まる)い人間」を目指しています。

 

3.先憂後楽(せんゆう・こうらく)

 

 

⑴政治を行う者の「心得(こころえ)」を説く言葉

 

①政治家は、人々よりも先に、国のことを心配し、人々が楽しんだ後で、自身も楽しむべきだということ。

 

②また、先に苦労したり、心配事をなくしたりしておけば、後で楽が出来るという意味で、用いられることもある。

 

⑵「上記1.の4項目(意・必・固・我)」を、先に(早期に)、克服(自己改革・自己変革)して、後半戦の(残された)ビジネスマン人生(キャリアウーマン人生)を、夢を持って、前向きに、生きていきましょう。

 

①この言葉は、日本庭園『後楽園(こうらくえん)』の語源です。

 

以上です。