第129回 「人に嫌われぬための五箇条」 安岡 正篤 氏
第129回
「人に嫌われぬための五箇条」
安岡 正篤 氏
1.人に嫌われぬための五箇条
⑴初対面に、無心で接すること。
①有能な人間ほど、とかく慢心や偏見がありまして、どうしても有心で接する。
②無心(むしん)、心に雑念や邪念が無いこと。
③有心(ゆうしん)、心に思うところがあること。気を付ける。
⑵批評癖を直し、悪口屋にならぬこと。
⑶努めて、人の美点・良所を見ること。
⑷世の中に隠れて、案外、善いことが行われているのに、平生、注意すること。
①案外(あんがい)、案に相違して。思いのほか。意外。
②平生(へいぜい)、ふだん。つねひごろ。平素(へいそ)。
⑸好悪を問わず、人に誠を尽くす。
①好悪(こうお)、好むことと憎むこと。好き嫌い。
2.資料出所
⑴故・安岡 正篤 氏(やすおか・まさひろ)
①明治31年(1898年)生まれ
②教育者、思想家、陽明学者
⑵「安岡 正篤 運命を創る 人間学講話」プレジデント社より。
以上です。