第136回 「海老の如く脱皮」 永遠の若さ、永遠の生命
第136回
「海老の如く脱皮」
永遠の若さ、永遠の生命
1.海老(えび)の料理
①昔から、結婚式などの「めでたい席の料理」には、『めでたい象徴』として、海老が出ます。
②海老は、体が曲がっているから、「男女が腰の曲がるまで、即ち、老年に至るまで、長生きをして、ともに、添い遂げる」という意味で、食されています。
③夫婦がともに仲良く、老いていく姿は、「お前(妻)100(才)まで、わしゃ(夫)99(才)まで」と、昔から、言われていました。
2.海老の如(ごと)く脱皮せよ
⑴海老は、あんなに、「硬(かた)い殻(から)」をかぶっている様に思うが、実は、生きている限りは、際限なく殻を脱ぐそうです。
⑵あの殻が硬くなると、いつでも、すっぽりと脱いで、また、軟(やわ)らかくなります。
⑶即ち、生きている限りは、いつまでも、殻を脱いで固(かた)まらない。常に、「弾力性」を持っていることから、いつまでも、老いない。
⑷固まらないで、常に、「若さ」を持ち続けるという意味で、即ち、『永遠の若さ』『永遠の生命』を、シンボルするのだそうです。
⑸凡人(ぼんじん、普通の人・平凡な人)である、66才の私としては、「老朽(ろうちく)、老いて朽(く)ちていくこと」は、回避しがたいとしても、海老を見習い、『脱皮』を繰り返して、日々、精進(しょうじん)したいものです。
①若い皆さん方も、「若朽(じゃくちく)、若いのに朽ちていくこと」にならない様に、また、『安価(あんか)な自己満足』に陥らない様に、日々、自己研鑚(けんさん)に励んでください。お願いします。
3.資料出所
⑴故・安岡 正篤 氏(やすおか・まさひろ)
①明治31年(1898年)生まれ
②教育者、思想家、陽明学者
⑵「安岡 正篤 運命を創る 人間学講話」プレジデント社より。
以上です。