第160回 「行為の意味」 青春前期のきみたちに

第160回

「行為の意味」

青春前期のきみたちに

 

心遣い / 思いやり

宮澤 章二 氏、埼玉県の詩人

 

 

1.「行為の意味」青春前期のきみたちに

 

 

⑴埼玉県の詩人、宮澤 章二 氏の「本のタイトル名」

 

⑵内容(抜粋)

 

①確かに、「こころ」は、だれにも見えない

けれど、「こころづかい」は、見えるのだ

それは、人に対する、積極的な行為だから

 

②同じように、胸の中の「思い」は、見えない

けれど、「思いやり」は、だれにでも見える

それも、人に対する、積極的な行為なのだから

 

⑶『積極的な行為』という、言葉の「ひびき」が、とても、いいですネ❢

さすが、詩人の「感性」だと、思いました。

 

 

2.積極的行為と消極的行為

 

 

⑴積極的行為

 

①西洋人は、積極的に、「人が喜ぶことを、せよ」と、教えています。

 

②この考え方は、『黄金律(the golden rule)』として、有名です。

 

③「新約聖書」マタイ伝とルカ伝の、キリストの教えの一節に由来するものです。

 

④『人にしてもらいたい様に、人にもなせ』

Do to others as you would be done by others.

 

⑵消極的行為

 

①一方、東洋人は、消極的に、「人の嫌がることは、するな」と、教えています。

 

②「論語」の中にある、孔子の教えです。

 

③己の欲(ほっ)せざる所は、人に施(ほどこ)す勿(なか)れ

 

私達、日本人は、どうしても、周囲の目を気にして(和を乱さない様に、配慮して)、自分の行為・行動が、思わず、委縮(いしゅく)して、控え目になりがちです。

 

以上です。