第243回
「窃鉤窃国(せっこう_せっこく)」
綸言汗の如し(りんげん_あせのごとし)
1.窃鉤窃国(せっこう_せっこく)
⑴言葉の意味
①窃盗(せっ_とう)
「隙(すき)を狙って、他人の財物(ざいぶつ)を、盗(ぬす)み取ること。」
②鉤括弧(かぎ_かっこ)
「……文章……」←「」の部分
⑵古代中国の故事(こじ)、荘子(そうし)
①「鉤【かぎ、帯留(おびど)めの金具】を盗むこと」と『国を盗むこと』
②どちらも、「盗み」に違いないのに、
◆小さい場合は、処罰されて、
◆大きい場合は、権力を握って、富貴(ふうき)を得る。
※富貴(ふうき)
「財産があって、しかも、地位・身分が高いこと。」
③この世の賞罰が、公平で無いこと。
『権力』が、法を左右することの喩(たと)え。
2.綸言汗の如し(りんげん_あせのごとし)
⑴中国、歴史上の格言
「皇帝が一旦、発した言葉(綸言、りんげん)は、取り消したり、訂正することが出来ない。」
⑵皇帝の発言は、体外に出てしまった汗の様に、体内に戻すことが出来ない。
①政治家にとって、『言葉は武器』であります。
②失言したら、すぐに、「訂正すれば済む」という、問題ではありません。
③「重みのある言葉」を、『信頼できる言葉』を、国民に向けて、慎重に、発しなければなりません。
※これは、ビジネスパーソンにとっても、同じことでしょう。(国民→顧客)
3.『森友・加計かけ学園_問題』
⑴上記の「窃鉤窃国」の故事は、『今の騒動』に、酷似(こくじ)しています。
※酷似(こくじ)
「非常に、よく似ていること。」
①小さい場合は、
「佐川_前_理財局長」に思えて、
②大きい場合は、
「麻生大臣&安倍首相」に感じます。
⑵真相(しんそう)の解明
※真相(しんそう)
「特に、ある事件などの、本当の内容や事情」
①人気TVドラマ、日曜劇場『99.9% 刑事専門弁護士』の、決め台詞(せりふ)では、ありませんが、「真実は一つ」であります。
②「三流国家」の、汚名(おめい、悪い評判・不名誉)を返上(へんじょう)する為にも、国会での『実(み)のある審議』を期待したい、ものです。
以上です。